6月1日(月)FMクマガヤ 梅林堂提供 やわらか熊谷 僕らがつなぐ物語 

第90回は「別府沼を考える」をお届けします。

別府には豊かな水をたたえる別府沼がありました。荒川の伏流水がわき出てできていた別府沼はたくさんの生物が生息するオアシスでした。そして地域の人々に親しまれてきた別府沼。その別府沼を守ってきた人たちがいます。「別府沼を考える会」です。1991年の発足したこの会は 熊谷市が別府沼を「水に親しむ公園」として整備するのに伴い設立され、30年以上にわたり保全活動をおこなっています。そして観察会や講演会を行って別府沼の自然のすばらしさを伝えてきています。ゲストには別府沼を考える会の会長角張一郎さんをお迎えしてお話を伺います。そしてみなさんといっしょに別府沼について考えます。どうぞお楽しみに!

以下 AInottaによる文字起こしを修正したものです

Navi 時刻は十二時を回りました。Az熊谷六階FMクマガヤYZコンサルティングスタジオからお送りします。月曜のお昼は、梅林堂提供、やわらか熊谷、僕らがつなぐ物語、第九十回今日は「別府沼を考える」というテーマで進めていきます。ラジオをお聞きの方、別府沼、ご存知ですか?別府沼に行ったことがありますか?「別府沼ってどんな沼なんでしょう?」ということで、今日は別府沼といえばこの方、別府沼を考える会の会長の角張一郎さんです。こんにちは。

角張 こんにちは。

Navi 今日はよろしくお願いします。

角張 よろしくお願いします。

Navi ということで別府沼を考える会についてもちょっと伺っていこうと思うんですけども。

角張さん、いきなり聞いちゃうんですけども、出身の小学校はどちらでしょうか?

角張 別府小です。

Navi 中学校は?

角張 別府中です。

Navi ということで地元出身、そしてずっと別府に住んでらっしゃるということで、お仕事はお酒屋さん。

角張 そうなんです。お酒屋なんです。

Navi もう知ってる方もいらっしゃると思うんですけど、別府小学校とか別府公民館とかの近くにある天田屋さんっていうお酒屋さんでよろしいですか?

角張  はい。

Navi こちらの天田屋さんはずっと続いてる感じのお酒屋さんなんですか?

角張 そうですね。江戸時代から続いております。

Navi  え!そうですか。 江戸時代ですか。じゃあ、角張さんは何代目かっていうことなんですね。

角張 えー、そうですね。ちょっと何代目かはちょっと

Navi じゃあ、ずーっとこう、代々別府にあるお酒屋さんということで。

角張  そうですね。

Navi 角張さん。私は過去にお酒屋さんにお酒を買いに行ってたんです。

角張  ああ、ありがとうございます。

Navi 最初に行ったのは実はお酒じゃなくてサイダー。

角張 はい。

Navi ニテコっていうサイダーを売ってるっていうんで伺ったんです。なんかすごく、インパクトのあるお酒屋さんで、別府中央通りを通ってたら外に看板が出てて、「幻のサイダーニテコ」。

角張 えー。

Navi で、びっくりして、当時インターネットがちょうど始まった頃で、1995年ぐらいだったんですけど、思わずその看板と、そのサイダーをデジカメで撮りました。今のデジカメよりも本当に昔のデジカメでそれで撮って「こういうのがあるよ」っていうのをホームページで紹介したことがありました。

角張  ああ、ありがとうございます。

Navi で、飲みました。あのすごく素朴な味のサイダー。

角張 はい。

Navi びっくりしました。だから本当になんか普通のお酒屋さんじゃなくて、このお酒屋さんは何かすごく楽しいお酒屋さんなんだということで、伺って、その時にまさか、何十年後かにこのラジオで角張さんとお話ししてるなんて考えてなかったです。あとお酒屋さんで買ったのは私が大好きな秩父の源作ワイン。

角張 はい。

Navi 熊谷でなかなか売ってなくて、「あそこで売ってるよ」とうちの妻に教えてもらって、源作ワインを買いに行って、今でも飲んでます。 だから美味しい源作ワインも買いに行ったりとか、あとは美味しい日本酒とかも売っていて、本当に楽しいお酒屋さんだっていうイメージだったんですけども。

角張  ありがとうございます。

Navi はい。ということなので、まずラジオお聞きの方、楽しい天田屋さんっていうお酒屋さんのご主人ということなんですけども。そしてずっと地元にということなんで、まあ今日はですね、別府沼なんですけども。別府沼のお話を、聞いていきたいなって思ってるんですけど。別府沼って昔は今とはまたちょっと違う風景だったんですよね。

角張 はい、全然違いますね。

Navi  その昔の別府沼ってどんなだったんですか?

角張  えーと、昔の別府沼は一年中湧き水が出ておりまして。本当に冷たくていろんな動植物がいましたね。

Navi 湧き水っていうことは、どっかから流れてくるんじゃなくて、地面っていうか、そういうところから水が湧いてくるっていう沼だったんですね。

角張 そうですね。

Navi だとするとですよ、その水の量とか、そういったものは豊富にあったってことですね。

角張 もう一年中こんこんと湧き出てましたんで、私が小学校の頃って、本当にもう冷たくてですね。いろんな魚がいましたね。

Navi いろんな魚?例えばどんな魚がいたんですか?

角張 一番有名なのは、皆さんご存知だと思いますけど、ムサシトミヨ。 あとは、ミヤコタナゴですね。あとはウナギとかですね。ナマズとか

Navi それはちょっとした代わりに言いますけどムサシトミヨとかミヤコタナゴがちょっとした代わりってわけにはいかないですよね。

角張  いかないです。

Navi だって今はもう天然記念物で、ムサシトミヨといえば、元荒川の冷たい水の本当に自然の豊かなところで、そして天然記念物として熊谷根がすごく大事にしていて、越夏調査ですけど、特別な井戸水を引く装置で、小学校とか中学校で飼育されてる本当に特別な魚ですよ。

角張  そうですね。

Navi いたんですね。別府沼に?

角張 はい。昭和三十年代はもう豊富にいて。こんなこと言うと怒られるかもしれませんが食べてました。

Navi 食べてたんですね。豊富にいたってことですね。

角張 ムサシトミヨは、やっぱり湧き水がないところは少ないですし、あとミヤコタナゴはやっぱりカラスガイですよ。

Navi そうだ。そうですよね。

角張「あの、バカガイ」って言ってましたけどね。 

Navi そういうカラスガイが 生育できるような環境じゃないとダメなわけですよね。だから貝に卵を産むから、貝がいなかったら、もう育たないってことですよね。

角張 そうですね。

Navi 今だって、ミヤコタナゴがいたら大変ですよね。

角張 ええ、大変です。滑川にはちょっとため池にいたんですけども、おそらく今はいないと思うんですよね。ナメカザラボウも、えー、さっきと見るとなんですけど、ちゃんと守っておっとく。

うーん。

Navi すごいですね。ムサシトミヨが別府沼にいたということは、これは事実ですもんね?

角張  事実です。

Navi 今の人は絶対知らないです。だから昔は別に珍しい魚じゃなかったですね。

角張 普通に「ああ、なんだ」とか、ムサシトミヨとは言わなかったですけどねー。

Navi なんて言うんですか?

角張 おそらくね。増田のおっさんって思って。

Navi  えー?増田のおっさん?増田のおっさんですか?

角張 ミヤコタナゴが、まだはっきりはわかんないんですけど、あとはアバッカチっていうのがいたんです。

Navi アバッカチ。

角張 はい。 アバッカチ。

Navi 何ですかね、その名前は。

角張 おそらくね、アバッカチは、ヒガシヨシノボリかもしれないんですよね。

Navi よしのぼり?

角張 這いついてるやつですよね。

Navi よしのぼりって何ですか?ハゼみたいな?

角張 そうです。

Navi ラジオを聴いている方は多分、よしのぼりって言ってもね、イメージが湧かないと思うんですけども。  だからそんな魚もいる。 それがアバッカチ。

角張 はい。

Navi そして、ムサシトミヨは昔は「増田のおっさん」すごい。増田のおっさんを食べていた。

角張 はい。

Navi なんで増田のおっさんなんですか?

角張 増田、食べたら、うまくなかったんですよね。

Navi 今だと、もう全然考えられない。

角張 そうですよね。

Navi そうです。今、ムサシトミヨを食べたって言ったら、もう、 大変ですよね。

角張 大変ですよね。本当です。大事に大事に今育てて、そんで、それ枯らさないようにっていうふうにしてるんですけど、それが当たり前にいたのが別府です。

Navi どれだけ豊かなところなんですか。

角張 豊かなんですかね。だから、あそこは、扇状地なんで、最後に水が流れ出てきて、広がったところですね。

Navi  なるほど。扇状地だったんですね。小学校や中学校とかでも勉強するね、こう、いわゆる川が流れてきて広がった、そのところですよね。

角張 そうですね。 別府の一番奥にあるんですけど、湯殿神社っていうとこから 北の方に、 先には増田があるんですけど そこの扇状地の感じが、地形で分かりますね。

Navi うーん。普通に通ってるんじゃ絶対わかりません。

角張  そうですね。

Navi だけど、そう言われると、ちょっと見方も変わってくるのかなって思います。そもそも、まあ、別府沼っていうくらいですから、水が豊かにあって、泳げたりしたんですか?

角張  はい。小学校の時は今の別府公民館のところにあったので その裏がちょっと浅いところもあったんで、自分たちは子供の頃はそこで泳ぎましたね。

Navi 泳いだ。

角張 ええ。その前は、私らの先輩の、時代にはなんか、今で言う、熊高の生徒たちが、泳ぎに来たっていう記録が残ってるみたいです。

Navi そうですか。じゃあ高校生が集団で来たってこと?

角張 来たってことですよね。なんか写真は残ってない感じなんですよね。

Navi なんかこの間チラッと、あの、見せていただいたら、本当に、豊かな湖というか、水がこう広がっているところでしたが。今の別府沼とはちょっと様子が違う

角張  違いますね。

Navi なんかこう、岸にたくさん人がいましたね。そういう場所だったということだったんですね。 素晴らしいですよね。 それを知っていて、今伝えていただけるのは本当に角張さんとか、その昔を知ってる方しかいなくて、今の子供たちが聞いてもピンとこないとは思うんですけども。

角張 全然違いますからね。

Navi 今はだいぶ植物が生えてるイメージですよね。

角張 沼は非常に絶滅危惧種って言うんですけど。鳥なんかで例えるとトキとかね、コウノトリと同じで絶滅危惧種が結構見つかりまして。

Navi 今ですか?

角張 今でもあります。もう三十年ぐらい前から活動してるんですけど、 その時から絶滅危惧種がいろいろなものが出てきて。まだまだそれを守っていかなくちゃなーなんて。貴重な植物で。

Navi なるほど。植物もなんですね。今おっしゃった絶滅危惧種は植物と。昔は天然記念物もいて、 それはいなくても 今でも絶滅危惧種が別府沼にあるということなんですね。

角張  あります。

Navi  じゃあ、まだまだ別府沼は自然の宝庫?。歴史の話もちょっと、踏み込んじゃったところではあるんですけども、いろんな歴史があって、現在に至ってると。

角張 そうですね。

Navi それを別府沼の近くに住んでずーっと見てらしてたのが角張さんですね。

角張 私と会員の人たちもいるんですけどね。たまたま私は、鳥とか植物が好きだったので、関心がそっちに行ったのかなと思って。

Navi でもそういう方がいるのといないのでは、やっぱりその活動は変わるじゃないですか。 角張 そうですね。 自然に行くのか、それとも楽しく利用する方に行くのか、あとは逆に平らにしちゃってみたいなこともあるけど、自然がやっぱり専門だったっていう。今、伺ったのは鳥の専門家なんですか?

角張 専門家ではないんですけど、たまたま好きで生態系保護協会の活動したりしてるので、たまたま小学校ぐらいからもう鳥には興味があって。

Navi 小学校の時から?

角張 はい。結構。悪ガキだったので、いろんな鳥を飼ったりしたんですよ。

Navi 鳥を飼った?

角張 飼った。今ではダメなんです。

Navi 私子供の頃は結構、いわゆる野鳥をいっぱい飼ってる方がいましたね。今はダメなんですね。

角張 ダメですよね。

Navi 当時どんな鳥を飼ってたんですか?

角張 はい。 メジロとかですね。

Navi メジロ。

角張  ウグイスとかですね。そういうのを飼ってお世話してました。親が好きだったんで、そういう影響もあったんだと思いますね。

Navi ペットショップで売ってるような鳥とは違ったの? 昔、木の籠で

角張 そうです。刺し子で飼っていた。

Navi 今は野鳥を飼っちゃいけない。でもあの当時はやっぱり何だろう、鑑賞できて、それも豊かな時代。

角張 豊かだった。今より全然豊かだったんですよね。だから、いろんな温暖化の影響で

Navi 影響してるんですね。

角張 渡り鳥なんかもだいぶ少なくなりましたよね。でも結構、冬にはカモがいるから。別府沼はカモですね。

Navi 別府沼で、魚、植物、鳥も当然ずっと見てきたっていうことですかね。

角張 そうですね。関連してるので、まあ、鳥だけ見に行くと植物もあるので。非常に別府沼周辺は田んぼが多くて、猛禽類っていうか、トビとかオオタカとかいるところが、田んぼのところなんで、

Navi 自然にオオタカ?え、猛禽類っていうのは、あの、タカとかワシとか、そういう一番その生態系の頂点にいる

角張 オオタカいます。よく見られますね。

Navi 今ですか?

角張 今でも、たまに飛んだ時ありますね。 今、子育てしてるところですけどね。

Navi そうですか。もう次から次へと、植物、動物、魚ですか?、本当に自然豊かなところですね。私も小学校の時からそういう生物が好きだったんですけど、なんか近くに別府沼があるだけで違いますね。

角張 そうですね。たまたま、家の裏にそういう環境があったので、自分で遠くへ出かけなくてもそこにいるだけでいろんなことを学べましたね。

Navi そうでしたか。それでもね、時代の流れと共に別府沼の姿は、日本全体、地球全体はもう変わってきてるっていうのは、もう残念ですね

角張  そうですね。

Navi 私も、感じてるんですけども、角張さんはもっともっと感じてらっしゃると思うんですけども。では、ここで、リクエスト曲をお届けしたいと思います。あのご紹介いただけますか?

角張 岬めぐり。 山本コータローとウィークエンド。

Navi これはなんでこれを選ばれたんですか?

角張 私の青春時代だった。

Navi そうですか。私も大好きな山本コータローとウィークエンド。

角張 聞きたいなと思ったんです。

Navi ではお届けします。『岬めぐり』です。

【曲 山本コータローとウィークエンド 岬めぐり】

Navi 時刻は12時22分を回りました。梅林堂提供、『やわらか熊谷 僕らがつなぐ物語』第九十回「別府沼を考える」をお届けしています。「別府沼を考える会」会長の角張さんをお迎えしていますが、「別府沼を考える会」についてちょっと伺いたいんですよ。 最初にまた、素朴なことを聞いちゃうんですけど。「 なんとかを守る会」っていうのはよくありますが

「別府沼を考える会」がずっと気になってて。なんで「考える会」なんですか?

角張 最初は私は会ができる前は別府沼を別に重要なとこだとは思ってなかったんですね。ある方がですね、「角張さん、別府沼をこのまま都市公園にして自然がなくなっちゃったら大変なことになっちゃうよ」っていわれたことがきっかけですね。

Navi そうですか。

角張 私もまだ30年以上前なんで、若かったんで、その会長とかとの器じゃないんで、「誰か会長で、教育の人でいない?」って言われたら、私の恩師で、湯殿さんの方に、瀧口カツ先生って方がいて私の中学の恩師なんですけど。お願いにいったら、「それじゃあ、なんとか俺が、会長やって引っ張っていかなくちゃ」っていって、そしたら自然の方の専門じゃなかったんですよ。その方は人脈があって。 なんとか自然を守りながら。提案しないとただの都市公園になっちゃうって。それが平成3年。

Navi 私の妻がその別府小学校に来た時に、別府沼が公園になってなかった頃で。前の別府沼っていうのは、本当に先ほど言ったように、あまり皆さんが注目してなかったと言っていました。

 角張 そうですね。

Navi だから結構、最初にお話しした水が豊かな別府沼ではなくなっていて、結構鬱蒼としたっていうとこだったと聞きましたが。

角張 そうですね。 水もだいぶ減っていて、遊びに来るようなところじゃなかったですね。

Navi  そうですか。どんなだったんですか?

角張 もう、ヨシとか葦が生えてたりですね。整備されてないので。護岸も何もしてないので。 沼がちょっとわかんないですよね。ちょっと遊べないところだった。

Navi 遊べない?

角張  はい。

Navi まあ、知ってる人は自然を大事にっていうか、見せたりしたかもしれないけど、その他の人はもう別府沼っていう沼自体を意識がすごく薄くなってたっていうことですね。

角張  そうですね。たまたま都市公園になるってことで。やっぱり地元の前に住んでた人は、やっぱり自然っていうのを感じてたんでしょうね。その会長さんなんかとたまたま私、「事務局やってくれ」ってことで自治会に声をかけていろいろ会員を募ったところ、その頃は会員さんが二百何名。すごいなと思って。それだけ、やっぱり愛着があったんですよね、

Navi 公園計画をもとに皆さんがそれを結集したってコトですね。

角張 そうですね。

Navi もし何もそういう、別府沼公園のことについて、何も考えずに計画してたら、今の公園じゃなかったってこと?

角張 なかったと思いますね。

Navi ただの公園。

角張 だから、木を一つ植えるにしても、「ハンノキを植えた方がいいよ」とかですね、いろんなことを意見が出て、それで植えていきました。護岸も、蛍護岸にした方がいいとかね、そういうのが出てきて、今までの別府沼だけを守るんじゃなくて、なんとかどういう公園にしたらベストなのかっていうことを考えながらやっていくことで、公園が変わるんだって。

Navi  なるほど。守るというよりは、考えようと。

角張 公園をどうするかっていうことも含めて、もう考えていこうということで、考える会というふうになったということですね。 そして活動してるうちにいろんな絶滅危惧種が発見されまして。今はそれを守っていくにはどうしたらいいかということで活動してるところもあるんですけどね。

Navi  守る会という名前じゃなくても、「守ること」も当然やっていると。

角張  はい。

Navi そして、これからもそうですけども「考える」っていうのは学校の活動の中によくあるんですけれども、やっぱりただ「考えな」って言っても考えることはないと思うので、元々のことを「知る」っていうか「わかる」とかっていうのがないと考えられないですよね。

角張  そうですね。

Navi 「守る」っていうと、その当事者だけが考えてるような気がするんです。「考える」となると、それ以外の人がたくさん入ったっていう感じがしますけれども。だから私は公園ができた後なんですけれども、研修会みたいなのに行って、勉強をしました。公園といっても別府沼は勉強する場所になってるような気がします。皆さんのねらい通りだったというか。

角張  そうですね。だから今でも 小学校とか中学の総合学習とか ふれあい教室なんかで、観察会やったりですね。あと最近は直実大学で講演とか見学会をしたりいろんなことで、なんかPRしてるつもりなんですけど。

Navi ということで、別府沼公園という名前で今は、呼ばれてる一帯なんですけれども、別府沼公園は単なる広場で皆さんが集まって憩いの場というだけでなく、自然がセットの公園ということですよね。別府沼にいって自然を味わう自然公園ですね。

角張 そうですね。名称は都市公園なんですけど、やっぱり自然を併せ持った自然都市公園のような形が理想だなと思うんですよね。

Navi 公園に別府沼がきちっと位置付けられている

角張 そうですね。

Navi しかも自然も守るということも含まれているということで、先ほど出たんですけど、直実大学ってどんな講座を?

角張  先週ですか?5月27日ちょっとしたことですけど「別府沼の自然」ということでやりました。 自然ってことで、動植物の見学っていうか、見ながら、「こういう重要な植物があるよ」とか、「自然が豊かなので、また遊びに来てください」といった認識を持ってもらいたいなと思ってやってるんですけど。直実大学は年齢が、20歳以上だったかな。

Navi 二十歳以上。

角張 年齢制限はないんですけど。中央公民館で、そういうことやってくれてるんですけど。 結構、皆さん、意外に別府の人はわかるけど、違うとこから五十人ぐらい参加してくれたんですよ。 「初めての人?」って聞いたら十人ぐらいいるんですね。だから、意外に来てないんですね。別府沼という名前は知っていても。遊びに来たこともない人もいるんですね。

 Navi いると思います。私も別府で研修会でじっくり見る時まで、本当に行ったことがなくて、「知ってる」っていうレベルだったのが、行ってみて、こういう風に講座で教えてもらって本当に知ると気持ちが変わりますよね。直実大学っていうのは、五十人ぐらいって言ったんですけど、その方々も多分、行って、知って、知らなかったことを実際体験してっていうことですよね。頭でわかってたり、本で見てたりじゃなくて、実際にその場所に行って、知るということで、やっぱり認識はすごく変わってると思うんですけど。あとは先ほども言ったんですけど、別府小学校の総合的な学習の時間

角張 四年生を中心にやっています。中学校は 一年に一回だけ総合学習の時間で、小学校の生徒たちはただ身近なので、別府沼のことを知らないことはないんだけど、ただ、いろんな鳥とか植物とかの名前はなかなか覚えられない、そこでちょっと教えてやってるんですけどね。  これだけ重要なものがあるんだよとかね。 最近になって、キタミソウっていう絶滅危惧種があって。 

Navi キタミソウ。ちょっとこないだも見せてもらった、ちょっとこう淡い花の、葉っぱっていうよりは、苔って言っちゃ申し訳ないですけど、本当に淡いちっちゃい植物ですよね。

角張 やっぱりツンドラのもの

Navi ツンドラ。

角張 だからシベリアの方ですよね。 シベリアからきたんですよね。ちゃんと熊本大学の先生に調べてもらったら、面白いことに北見にあって、北見には今ないんだっていうんです。最初に発見されたのが北見だったんですね。

Navi 北海道の?

角張 そうです。それがキタミソウって名前の植物が別府沼にあるんですね。 行田の方にもあって、ちょっとそちらの方が有名になっちゃったんですけど、別府のを調べてもらったら、スウェーデン製なんですね。

Navi  スウェーデン?「なんでスウェーデンの植物がここに来たんだろう」って思いますよね。

ラジオ聞いてる方もね。誰かが持ってきたとか、誰かが持ってきたんですよね。

角張 それはおそらく鳥だと思いますね。

Navi 鳥?渡り鳥ですか?

角張 渡り鳥です。

Navi うわぁ。

角張 おそらく渡ってるのに、仮説ですけど、スウェーデンからシベリアまで飛んでいって、で、そこで違う鳥がまた日本まで来てっていうのが、ちょっと、私の仮説としては面白いなと思いますね。

Navi 何で、別府沼かって言ったら、水場で鳥にとっていい場所だっていうことですよね。

角張 それともう一つ、キタミソウはやっぱり寒いところの植物なんで、夏の暑さにはダメなんですね。だから夏眠するんですね。冬眠って言いますけど、夏眠ですね。

Navi 夏眠。夏の間はもうおとなしくしてる。

角張 水の下に

Navi あ!そうですか。水で休むんですね。

角張 水の下で。 種子を眠らせるんですね。

Navi  じゃあ水の中に?

角張  中にいるんです。

Navi 大丈夫な季節になると上がってくる。

角張 上がってくるんですね それがあの、ちょうど十月の中ぐらいから ちょうど条件的にはいいんですね。

Navi そこに、ずっと残ってるというか、自然の状態で

角張  そうです。

Navi それはすごい。

角張 今、別府小学校の裏には、キタミソウの群落がすごい見られます 。

Navi 私もこの間見せてもらったけど、本当にね、お花なんて言ったらもうすっごいちっちゃいですよね。

角張 そうですね。顕微鏡で見ないとって感じ。 ちゃんと白い花が咲いてますよね。花びらがあって。

Navi そうやって夏の暑さに耐えて、そしてまた冬になって、そしてそれがそのスウェーデンとかシベリアのお花なんですね。

角張 そうですね。それも最初のうちは、キタミソウはポツンポツンってあったんですけど、環境が整うとドーンと増えるんですよね。

Navi じゃあ、いい環境になってきてるってことですかね。

角張 そうですね。

Navi  別府沼は整備もされて、前に比べても、自然を大事にしようっていう状況から、また新たな場面を迎え始めたということですかねー。

角張  観察会もキタミソウと鴨で11月ぐらいにやりたいなと思ってるんですよ。

Navi 観察会っていうのは、どこが主催してる会になりますか?

角張 一つは、ウィークエンドサイエンスと、もう一つは、熊谷市の公園緑地課が主催するのがあるんですよね。 それはおそらく市報で、お知らせできると思います。

 Navi そうですか。ウィークエンドサイエンスっていうのが、学校にチラシが配られて、小学生と保護者と一緒に来て見るやつ。これはもう一般の方はちょっと見られないんですけども、そうじゃない方は公園緑地課が主催する会は市報に載って、もしこのラジオを聞いて見てみたいって方は参加できるってことです。

角張 できます。 できてもおそらくキタミソウって言ってもピンと来ないと思うんですよ。 Navi 私も初めて見て、「あ、これが」と思いました。

角張 うん。逆にわかりにくいので、盗掘がないんですよ。

Navi  そうですか。そうやって自然を持ち帰る人とかがいるとダメだったりね。あとやっぱり最初豊かな水だった別府沼が、やっぱりいろんな開発?水をくみ上げたりとかして、水がなくなっちゃって、現代に至ってるっていうことなんですよね。

角張  そうですね。ちょうど籠原から深谷にかけて工場地帯ができてやっぱり水の汲み上げが、 だんだん湧水がでなくなっちゃった。どこでもそういう原因がありますね。だから湧き水さえ出てれば、ムサシトミヨとかミヤコタナゴなんかもいたかなと思いますね。

Navi まあでも今新たにやはり水もこうあったりとかして、まあ新たな自然もでき始めていると思うんですけども、新たな自然といえばですよ、角張さん、なんか最近プールでなんかやってたって

角張  えーとですね。 プールで何かやってた。 えっと、先週ですか、えーと、ヤゴの救出やったんですよね。 はい。 トンボのヤゴですね。

Navi ちょっと待ってください。どこでやったんですか?

角張 別府小学校のプールです。

Navi  へー。これラジオお聞きの方、覚えてる方何人かいると思うんですけど、小学校って 冬の間プールの水張っといてね、あれ防災用水なんで、張っといて、それを張っとくとですね、そこになんとヤゴがいっぱいいるんですよね。

角張 昨年ちょっと。やったんですよ。昨年やった時はもう本当に何人かがやって。これはやっぱり子供たちに知らせなくちゃいけないってことで、たまたま四年生が対象だったんですよ。別府はちょっと、人口が増えてるところで小学生が三クラスやったんですよね。百九十人ぐらいの子たちと一緒にやって。プールは条件がいいんですね。周りが木が生えててその落ち葉がプールの中に堆積して、それをトンボたちが卵産んてヤゴになって

Navi 夏は、まあ、人が泳いでたプールですけども、半年以上は、何もしないで水が溜まった状態で、そしてそこに、人が介在しないで、木があって、そういう状況があるだけで自然が生まれてくる。

角張 そうですね。だから、だれかが考えてそれを作ったもんじゃないんですね。たまたまプールがあって、その中に魚もたまたまいなくて、捕食者がいなかったんですね。周りに木があって、落ち葉も落ちて、そしたらトンボがここはいいところだと思って産卵したんですよね。

Navi まさにビオトープ 

角張 ビオトープです。

Navi ビオトープを作ったりとかなんとかって言うんですけども、そのプールがビオトープ状態だから、そして別府沼の近くで、いろんな自然のあるところにトンボが来てということですよね。  卵を産んでヤゴがいっぱい。どのくらいの種類のヤゴを?

角張  シオカラトンボとかオニヤンマとかですね。ショウジョウトンボとか。

Navi ショウジョウトンボって、赤トンボみたいなやつですよね。

角張  あとイトトンボも結構いて。ちゃんと調べなかったですけど、最終的には10種類くらいだと思うんですよ。ヤゴもいろんな形がありますから、生徒たちも最初はなかなかおっかなびっくりでさわれなかったですね。最終的には八割以上の子供が捕まえて、最終的にはそれを別府沼に放したんですよ。

Navi ということは、プールを使い始めるから、そこの水場は綺麗にしちゃって。でもそれでね、ヤゴなんかも全部流しちゃうところなので「救出」っていうのはそういう意味なんですよね。

角張  そうですね。

Navi そして子供たちが救出して、それを別府沼に放したという。これは豊かな体験。今はなかなか普通の学校じゃできないですよ。

角張 ああ、ありがとうございます。子供たちは非常に最初は「何だろう?」と思ったんだけど、最終的には喜んでいただいて。来年はなんとかみんなでやるということで、また話がでました。

Navi 本当にそれは学校でもプール掃除して「流しちゃおう」ってなるんですけど、そこに自然学習が入ってくる。そして、別府沼に、子供たちが放したら、子供たちは別府沼をまた改めて意識しますよね。

角張 そうですね。だから恐らく、放したヤゴがトンボになると、それを見に行きたいと思いますよね。 やっぱり関わらないとダメなんですね。

Navi だから動画を見たりとか、なんかインターネットで見たりして学習じゃなくて、触ったとか、放したとか、体験したっていうのは素晴しいことですね

角張 そうですね。

Navi さて、じゃあここで、そろそろつぎの曲に行きたいと思いますけども、もう一曲リクエストお願いします。

角張 はい、チューリップの『心の旅』。

Navi はい。これも青春の一ページですか?

角張 そうですね。私が旅行に行った思い出の情景が浮かびますね。

Navi  はい、ではお願いします。

【曲 チューリップ 心の旅】

Navi 時刻は12時46分を回りました。梅林堂提供やわらか熊谷僕らがつなぐ物語、第九十回「別府沼を考える」をお届けしています。さて先ほど観察会の話が出たんですけれども、鳥の観察って言うんですけども、角張さんは鳥が専門なので、熊谷市で鳥とかバードウォッチングみたいなのできるところってあるんですか?

角張 そうですね。一番のものは大麻生の野鳥の森ですかね。

Navi そうですよね。野鳥の森って言うくらいですからね。

角張 そうですね。別府とは違います。別府の鳥はやっぱり里の鳥と水辺の鳥が多いんですけど、大麻生の野鳥の森はやっぱり山野の鳥が、結構渡り鳥の時がよかったりとか

Navi 渡り鳥?

角張 あと冬は結構すぐ身近に見られたり、別府とはちょっと違った感覚で見られるので、非常にいいところですよね。どっちかというと、鳥の観察がとちがったい時は、大麻生の方が週一回やかなと言ってたんですけどね。

Navi ご自身で?

角張 そうです。 自分で鳥を見に行こうっていう感じで。 だから、一人で行ったりとかっていうのが多かったですね。観察会は、何人かで、主催して行ったりしたんですけど。あとは、個人的なもので、「ああいう鳥が出てるな」とか「こういう鳥が出てるな」っていうのは、非常に面白かったですね。

 Navi ああいう鳥ってどういう鳥ですか?例えば。

角張 5月になると、オオルリとかですね。

Navi オオルリ? 青いちっちゃい鳥ですよね。

角張 あとキビタキとかですね。

Navi キビタキ。 これもちっちゃい鳥ですよね。

角張  そうですね。渡り鳥なんですけど。

Navi 渡り鳥なんですか?

角張  まあ一番わかりやすいのはウグイスの「ホーホケキョ」がわかりやすいですけど、あとはちょっと、慣れないと大変です。でも見た時には感激するほど素晴らしいですよね。

Navi オオルリって美しいですよね。

角張 そうですね。

Navi  色が綺麗です。あとはどうですか?

角張 あとは冬になるとですね、いろんな鳥が来てくれるんですけど、留鳥でいるんですけど、ヤマガラとかですね。

Navi ヤマガラ。

角張 今はちょっと人気があるんですけど、エナガですね。

Navi シマエナガみたいなエナガってやつですか?

角張  シマエナガはエナガの北海道の亜種なんで、同じ種類っていうかエナガ属なんですけど、大麻生でも身近な鳥でうまくするといますよね。

Navi  かわいいですよね。

角張 かわいいですね。なんかすごいシマエナガはあんなに人気が出てるんだ。

Navi そうですよね、急に いやだってシマエナガって結構、見られないって。北海道の人も見てないのにシマエナガって言ってますから。

角張 そうですね。エナガはちょっと違うだけで、同じなんですけど、大麻生なんか行くと、あとはたまに庭に来たりしますよ。

Navi  そうですか。 だってシマエナガは「しあわせの鳥」とか言ってるじゃん。エナガはもうその本家? 本家なんだから幸せを呼ぶ鳥ですよね。

角張 そうです。

Navi それが大麻生でも見られる

角張 はい。うまくすると別府なんかでも見られます。

Navi そうですか。

角張 鳴き声もそんなに高い声じゃなくて、金属を擦り合わせたようなジュジュジュジュジュっていう感じなんで。 でも、見るとみんな感激しますよね。

Navi  それちょっといいです。これは、「ウィークエンドサイエンス」って子供なんですけども、この鳥の観察会も、一般の方で見られるんですか?

角張 そうです。はい。

Navi これも市報とかに出るんですか?

角張 出ると思います。

Navi 野鳥観察する会みたいな会ですか?これは主催は?

角張 大麻生の方は、生態系保護協会がやってる形になります。私も一員なんですが。その方も 市報に載ると思いますんで、いいと思いますよ。

Navi もう自然が満載の今日は話をして、なんか行きたいなって思うんですけども、この別府沼を考える会、これからのことってどうですか?

角張  そうですね。

Navi 課題とかはどうですか?

角張 一番の課題はやっぱり、高齢化問題でどこでもでていますね。この前もいろんな会の人とちょっと会議があって話したんですけど、後継者がなかなかね、若い人いたらいいね。まあ、手始めに、ヤゴの救出作戦で放流した中で、小学生が一人でも二人でもこういうものに興味を持ち、何年後かには、一人でも二人でも増えたらいいなと思います。

Navi  一時期体験がなくなったけど、またそれを角張さんなんかで体験を学校に持ち込んでくれて先生にできなかったことをまたやってくださってるのは、もう大きな成果です。

角張 はい、ありがとうございます。

Navi  学校にとっても本当によいことで、校長先生も喜んだんじゃないですか。

角張 そうですね。校長先生も積極的に「また来年も、 なんか違うきっかけでやっていこうよ」とね。

Navi 別府小もいいですよ。別府沼があって

角張 恵まれてますからね。

Navi 別府小以外にもぜひ、角張さん、これから広げてくださったらありがたいと思いますけども。別府沼を考える会にもこれから観察会に参加して「入りたい」って言ったら入れるってことですよね。

角張  はい。いつでも大丈夫ですよ。

Navi じゃあ、会員を募集してますということですかね。

角張 はい。

Navi ということで今日はもうあっという間にもう時間になっちゃって、まだ聞きたいことがいっぱいあるんでね、また来ていただきたいんですけども。

 角張 ありがとうございます。

Navi 今日は、第九十回「別府沼を考える」ということで、やってきました。会長の角張一郎さん、今日はありがとうございました。

角張 ありがとうございました。

Navi  本当にまた来てください。

角張 はい、またよろしくお願いします。

Navi ありがとうございました。