石原小学校150周年記念ソング
「僕らがつなぐ物語」関係者座談会 令和4年8月6日
於 石原小学校 校長室
参加者 フジクラ楽器社長 藤倉久典さん
シンガーソングライター 有梨さん
編曲 カラオケ作成 Comodo 松井 さん
ギタリスト Comodo 長谷川 舜さん
進行 石原小校長 関根達郎


関根  僕らがつなぐ物語 誕生秘話です。私が150周年行事には音楽があったらいいなと思っていたのは、令和3年8月頃からです。でも実際に形にすることはどうしたらよいかを考えていました。そこでベトナムの校歌を作ったと言う経歴、学校の音楽の先生もやっていたという経歴をみて有梨さんにお願いしようとは思っていました。
藤倉  有梨さんにあったきっかけは何ですか。
関根  有梨さんは配信ライブをやっていたのを見てライブにいってみました。「白いクレヨン」という歌がすてきでイメージに合っていました。去年の教頭 須藤教頭先生とも「元気の良い応援歌みたいな曲でみんなで歌える歌がいいね」といっていました。そこで私が有梨さんにおねがいしたんですよ。「いいですよ」って言ってくれたんですよね。(笑)
有梨  言いました(笑)
一同  言ってないっていったらここに集まってないですよね(爆笑)
有梨  「いいですよ」とは言ったんですけど、「できるかなぁみたいな。」気持ちでしたすごい時間がかかってしまって、、、
長谷川  だいたいこの話をもらって 歌詞と曲ができてデモテープになるまでどのくらいかかりましたか?
関根  お願いしたのは12月頃でしたね、。まず曲が先にできたんです。2月中旬です。
有梨  でもメロディも全然違うやつだと思います。関根さんから「ドラムがこんな感じ」っていうイメージを伝えてもらって、曲を適当に作って送ったらそれで結構盛り上がってくれて、、、でも今は、それは聞きたくないです。
一同  それききたいです(笑)
有梨  それを使って 関根さんが動画に載せて見せたいって言うから「それはち
ょっと、、、」と言いました。
松井  それはやめてくれといったんですね。
関根  私はその曲をすばらしく感じて、当時の教頭先生や実行委員の保護者や OB の方々にいろんな人に聞いてもらいました。
有梨  そのときの雰囲気は変ってないですが、やっぱり、今は聞きたくないですよ。
関根  プロの方々は途中経過をだされるのをいやがりますよね。このあと子供たちに作詞の募集をかけました。時間がなかったので締め切りは2週間でおねがいしました。そしたらたくさん応募してくれました。(児童の作品を見てもらう)それを有梨さんに渡しました。
松井 (子供たちの作品の字をみて)字が上手

藤倉  みんな字が上手ですね 俺より上手です。
長谷川  詩を書いてくれるとき音源はないんですね。すごいな。
有梨  こどもたちはみんなリズムも考えて書いてくれてますね。子供たちの作品の中からたくさんの言葉をもらいました。「引き継がれる」「絆」など、子供の歌詞をみて自分の家で言葉に線を引きました。
関根  本番は7月9日なので、逆算していろいろお願いしました。今回お願いする中で一番大事なのはアレンジだと思っていました。
藤倉  逆算したわりには この依頼は直前でしたね(笑)
長谷川  バンドアレンジの依頼ですか?
関根  バンドアレンジです。バンドの曲を想定していました。詩を有梨さんに詩を渡してできあがったのは 5月はじめです。ゴールデンウイーク中でしたね。本物のアレンジを作ってもらうために相談しようと思った時に一番に浮かんだのが藤倉さんだったんです。
藤倉  関根校長は中学時代のバレー部の先輩です。その人に「藤倉さん」と言われて「何事だ」と思いました。ゴールデンウイーク中に店に来て、「さんづけ」で呼ばれて、びっくりしました。そのときに「楽譜はあるんですか」と聞いたら「ない」というんです。そこで私は「楽譜がないとだめですよ」と伝えました。先輩から「本格的にやりたい」と聞いてレベルの高いものを作らないと思って浮かんだのが松井くんです。
関根  当時私は「だいだいでいい」といって「楽譜なくてもいいですか」といったら、藤倉さんとその弟さんも「それはだめです。ちゃんとした作品を作らなくてはいけない」と強く言われ、プロの人は「すごいんだな」と同時に「めんどくさいな」と思ってしまいました。デモテープでも素人のみんなは「いいね」と言ってくれるんです。だからそんなことを言ってしまったんです。
藤倉  だって 作品で残っちゃうからね
関根  本気で音楽に携わっている人はこんなにしっかりしているんだと思いましたが、私が急がせて頑張ってここまで作ってくれた有梨さんに、ここでさらに「楽譜をすぐ書いて!」と頼むのがつらかったです。
有梨  私も曲の中で迷ってる所もあったのですが、今回は、アレンジでなんとかいい感じにしてもらいました。
松井  イメージとピアノのデモテープをもらって大体自分で編曲しました。キーボード・ベース・ドラム・ブラスなどを入れて、長谷川さんに送ってギターを入れてもらいました。
長谷川  最初、曲をもらって1カ所「ここ、これいいのかな」と思ったところがあるんですよ コードとメロディが当たるんですよ。(あたる→コードがしっくりこない)
松井  歌だと気にならないんですよ 最初送ったときシンセサイザーで音を撮って送ったんです。でもシンセサイザーで曲とってギターで合わせると「すごいぶつかる感があるかかなー」と思ったんです。
長谷川  人の声って曖昧だけど、音をちゃんととると当たるんですよね。落ちサビのところですよ。2番のあとのところです。別に間違いではないんですよ。そういうとこが実際合わないと不快な感じが発生することがあるんですよ。
有梨  ピアノではそのところは普通に弾きます。
松井  気にならないよね。
長谷川  自分的に「ジャズ過ぎない?」って感じでした。
藤倉  スケール上にないFの音の処理の仕方ですよね
長谷川  「これ松井さんほんとにいいんですか?」ってことになるんですよね
松井  歌だとたぶん気にならないんですよね。そこは舜君(長谷川さん)に任せて一発ですよね。こういう人をプロっていうんです。


長谷川  ほんと「こんな感じ」だけできたんですよ。そのためにギターはどうやってこの曲に落とし込むかだけを考えてやったんです。これにかかった時間はたぶん3時間です。ここがたいへんだったんです。
有梨  最初、私はメロディだけいいと思ったんです。
松井  そのメロディだけでアレンジを作りました。
有梨  松井さんにしていただいたアレンジは、私のイメージ通りでした。
関根  学校で本番の1ヶ月前から流したかったのです。実際に子供達は気持ちが上がっていきました。保護者にも早めにQRコードで渡して聞いていただきたかったんです。
長谷川  今は、そういうことができるんですか。
関根   学校だよりやプリントに QR コードを付けて配るんです。(学校だよりを見てもらう)
関根  それでも5月26日のベータ版ができたときはほんとに嬉しかったです。
有梨  私は、5月26日にもう完成できたんだと思いました。
長谷川  そのときにできたんだと思いましたが、そのあと最後の所をなおしたんですよね。コードをかえるってやつ。
松井  それが6月のいつだっけ
関根  6月24日だと思います。
長谷川  私がいちばんありがたかったのはギターソロがないこと、間奏がないからすぐ終わる。それがあったらすぐつくることは大変だったと思います。
有梨  シンプルでいいんじゃないですか
松井  みんなで歌うのだったら分かりやすい方がいいです。この曲は流れが定番です。
有梨  最初に送った曲はコードチェンジが2拍ごとでした。こどもが歌うんだから簡単なほうがいいと思ってなるべく4拍ごと、一小節ごとにコードチェンジしたいなと思って作りました。
長谷川  最初に松井さんに送ってもらったときに、ほぼ完成していて、変っても90%は同じになっていましたね
松井  この曲の全体イメージをすごく意識して、結構完成した形で有梨さんに送りました。
有梨  最初にアレンジもらったとき、はじめのピアノがトゥルルルルルと鳴っててそこが気に入って「あーこれだ」って思いました。
長谷川  じゃ、最初ギター入りのカラオケができたのを松井さんが有梨さんに送って歌を録音したんですね。
有梨  そうです 自宅の和室の隣の部屋で、、最初、録音も誰か頼めないかなって思ったんですよ。アレンジをたのんでいる間に Cubase の使い方を勉強してました。
長谷川  そういう録音のソフトがあるんですよ(Cubase)
有梨  私はそこに歌をいれるだけ、カラオケにそれを録音するだけしました。自分のマイクで和室でしたんです。
長谷川  その音を録音でミックス(修正)したのが松井さんなんですね
松井  そうです。
有梨  この人(松井さん)は寝てないんじゃないっていうくらい早かったです。人間じゃないって思いました。
長谷川  これを聞いた人は、ちゃんとしたスタジオで撮ってると思いますよね
関根  思いますよ
長谷川  一般的な家でとっています。自分の部屋で
松井  僕は、ダイニングです。(笑)
藤倉  工夫しました?
有梨  夜9時くらいまでに撮りました。コーラスは9時以降にこそこそとりました。それの繰り返しです。
長谷川  ギターを出して、朝、エアコンをめっちゃかけて涼しくして消して、エアコンの音がはいらない冷え切った部屋で短時間に録音しました。
関根  そういうみなさんのご苦労が分からずに「早くして」とか言ってたんですね。すみません。
長谷川  いいんです。それでいいんです。
関根  本格的なサウンドが毎日給食時に流れて学校中が「僕らがつなぐ物語」のムードになりました。この曲を通じていろんなことがつながりましたね。
藤倉  つながりましたね。すっかり先輩石原ですね。私も東小出身、先輩は西小出身。それでも石原小の曲を作っている。(藤倉さんはうちわ祭りの石原区の総代長です)
関根  是非 長谷川さんギターをここで弾いていただければ
藤倉  来たー
松井  有梨さんの生歌ですか?やっぱり
(長谷川さんのギター 松井さんのピアニカ 有梨さんの歌で セッションが始まりました。)
関根  素晴らしかったです。ありがとうございました。
松井  今度是非呼んでいただいて、私たちが演奏します。
関根  今後、音楽会等でも歌っていきます。11月12日にも機会を設けたいと思いますが、子供たちにはいつでもここから ZOOM で配信できます。これからもこの曲を大事にしていきたいと思います。今日はありがとうございました