山下仙之助(1902-1992)は、現在の熊谷市上奈良に生まれた。埼玉県立熊谷中学(現在の熊谷高校)の美術教師時代に埼玉県初の洋画団体「坂東洋画会」を発足した画家の大久保喜一(1885-1984)の薫陶を受けて同会に入会。戦後、埼玉県立浦和高校美術教師として後進の育成に励む傍ら、坂東洋画会を継承した「朱麦会」をはじめ、中央画壇の「白日会」などで活躍した。セザンヌなどポスト印象派の研究に基づいた独特の画風を確立し、日常を題材とした静物画と、自宅近くの集福寺などを写生した風景画を数多く残している。 熊谷経済新聞HPより