2025年4月14日(月)12:00~12:54

FMクマガヤ やわらか熊谷 ~僕らがつなぐ物語~

第28回 妻沼の聖天様

 太古の昔から人々の心のよりどころであった妻沼の聖天様 国宝となって今はあちこちから注目されています。昔斎藤別当実盛公によって創られた聖天山 3月にはマンガ「斎藤実盛と妻沼聖天山」も刊行されました。熊谷の人にもっと知ってもらいたいパワースポットです。日本三大聖天の一つとして知られ、特に縁結びの霊験あらたかと言われています。改めて聖天様はどんなところなのか、人々にとってどんな場所なのか、どんなことがおこなわれているか、今回は、副院主 鈴木英秀さんをゲストに迎えてお話を伺います。

文字起こし
Navi 時刻は12時を回りました。AZ熊谷6階FMクマガヤYZコンサルティングスタジオから生放送でお送りします。梅林堂提供 やわらか熊谷 僕らがつなぐ物語 第28回ということですね。今日のタイトルは、「妻沼の聖天様」ということで、満を持して今日は、妻沼聖天山の副院主の鈴木英秀さんに来ていただきましたこんにちは、
鈴木 こんにちは
Navi やっと若様ってあれですけど、副院主様に来ていただきました。本当にこの日を楽しみにしていました。ね。お忙しい中を今日はありがとうございます。よろしくお願いいたします。今日はラジオをお聞きの方に聖天様とは一体、どういうところかっていうところを知っていただきたいと思っています。今月は妻沼月間です。先週は手づくり市の方々に来ていただいて、再来週は市史編纂室の蛭間さんっていう方に来ていただきます。そして今日は聖天様っていうことですね。今日は本当に聖天様についてちょっと皆さんにお伝えしていければなというふうに思います。副院主様、普段はどんな仕事をされてるんでしょうか?
鈴木 忙しいというわけではありませんけども、聖天山の副住職と、あともう一つは幼稚園をやらせていただいております妻沼幼稚園と申しますが、そちら事務長という形で二つの顔といいますでしょうか、そういう形で毎日動いているという状況でしょうか?
Navi 今日も本当に月曜日だったんですけども、無理を言って来ていただいて本当にありがたいなと思いました、。妻沼幼稚園も知ったのは、たまたま6年前妻沼小学校の校長をしてたからですね。それまでは聖天様ってあるのが知っていたんです。国宝になったところも知ってたんですけども、実際に妻沼小学校に行かなかったら気づかないことがたくさんありました。妻沼小学校ではいろんなことをやるのに、聖天様なしにはできませんでした。
鈴木 ありがとうございます。関根校長先生のおかげです。
Navi そういうふうに言っていただいてすごく嬉しいんですけれども、妻沼小学校でお世話になったことがいっぱいあるんです。例えば写生会。
鈴木 そうですね。もう毎年のように学生さん来ていただいております。
Navi 国宝を写生会で使えて、いつでも「どうぞ」といつも大歓迎していただいてるのがすごく嬉しいんです。ありがたいですね。
鈴木 そうですね。学生さんには写生大会などは遠足いろいろな形でお越しいただいて、皆様方が集まっていただいてるという状況です。熊谷市内から約2時間以上かけて歩いてくださるという中学生さんもいらっしゃいますので、今でもそうですけど、確かに来ていただいてると思いますね。お昼食べていきます。
Navi 本当に良い場所です。観光地って言っちゃ失礼なんですけど、本当に皆さんが行って楽しめて素晴らしい場所なんです。
鈴木 いろいろな行事を我々主導でではなくて、地域の皆様方がされるということで、場所を提供させていただいています。皆様方が、ワイワイガヤガヤたのしそうにしてるというような状況でしょうかね。
Navi 副院主様はそういうふうに言っていただけるんですけども、国宝ですから。素晴らしい建物もあり、歴史もあり、文化もあり、そういう場所で本当にいつも温かく迎え入れてもらえて、最近東小学校に行ったら、「うちも聖天様に行っているんだよ」と聞いて言って、結構私が知らなくて、いろんな学校が利用してるっていうことなんですね。
鈴木 おっしゃる通りでしてすべて把握はしておりませんけども、正直言いますと、熊谷市外、深谷、行田はたまた群馬方面でしょうか、あちらの方からもやはりお越しいただいてという状況が続いていると思います。
Navi そうですか。秋には落ち葉はきとかやらせていただいてるんですけれども、近くの中学生もやっていますね。そういえばマラソン大会をやらせていただいたことがありましたね。
鈴木 ありがとうございました。
Navi 実は妻沼小学校で1年目に行ったときに、マラソン大会は校庭の中をぐるぐるぐるぐる回っていたら、ちょっと一周間違えちゃって、大ごとになっちゃったことがありまして「どうしようとか」となって先生たちとすごく真剣に考えました。次の年は「どうしよう」って先生たちと考えたときに、昔は「土手を走ってたよ」と卒業生から聞いて「土手を走る?」と聞いたら、先生たちが「途中で早く折り返す人がいるから駄目です」と言ってきました。卒業生にとって「土手を走ったんだよね」って思い出話なんです。それがなんか羨ましくていろいろ話していたら、若い体育の先生が「聖天様って走らせてくれるんですかね」といったので、「じゃあ聖天様を走れるか聞いてくる」と言ってドキドキしながら、院主様に伺ったんです。もう駄目もと行って「申し訳ないのですが、境内をはしらせていただけますか?」と言ったら、院主様は「はいどうぞ」って言われてもうびっくりしました。
鈴木 そうですか。そういう経緯は知りませんでした。
Navi そうなんです。もし本当に妻沼の聖天様の中でマラソン大会ができたら、子供たちにとっては、一生の思い出になり、誰にでも自慢できるマラソン大会になるかなと思っていたのです。それでも院主様の言葉にはびっくりしました。
鈴木 もう妻沼小学校さんも、大我井神社さんも、もう一体ですからね、大我井の森であります。
Navi あとマラソン大会をやる前に、試走というか境内で練習をさせていただきました。近所の人が「何してるんだ」と言われて、「マラソン大会やるんです」と言ったら、「ここで走るんかい!」って最初はそういうふうに言われて、「無理じゃない?本当に大丈夫かい」とか、地域の皆さんから心配されて言われてたんです。でも大会の1週間前に聖天様に看板が立ちましたね。その看板になんて書いてあるかって言ったら「歓迎!妻沼小学校 参拝する方は選手たちの邪魔にならないようにしてください。」書いてあったのです。
鈴木 そうでした。多分、院主様が書いたんですね
Navi そうなんですか?「参拝する人に邪魔にならないように走ってね」って言われるのかと思ったらその逆でした。その看板が出た瞬間から地域の空気が一変して、「よかったね」とか「楽しみだね」とか言われていたので、子供たちも走りやすくて、大会当日はすごい人が集まっていたいました。
鈴木 そうですね。観客・ギャラリーがたくさんいたかもしれません
Navi 幼稚園の子供たちまで応援に来てくださってたじゃないですか。
鈴木 関根先生もマラソンされるんでよくわかるでしょうけども、ギャラリーがいるのといないで全然違いですもんね。
Navi ギャラリーっていうか、いろんな方々に見守られて、応援してもらって国宝の中で走るだけで素晴らしいですよ。ゴールが貴惣門だったんですけども、凱旋門に向かって進むみたいな風景が目に焼き付いています。まさに夢の光景でした。コロナでそのあと中止になっちゃったんですけど、本当にありがたかったなっていうふうに思うんですけれども、今思い出しても素晴らしかったです。
鈴木 素晴らしい大会で、境内で子供たちが活躍してる姿には、聖天様も喜びになったと思います。
Navi そうですか。そういうふうに言っていただけるっていうことで、すごい安心感があってとにかくいろんなことをやらせていただいたなっていう記憶があるんです。私も妻沼小学校の校長は2年やったら終わっちゃったんですが、その後150周年をやりましたよね。
鈴木 創立150周年なんてなかなかめったにない経験ですね
Navi 普通の学校は学校の中でやりますよね。石原小学校はちょっとラグビー場を貸していただいしたのですが、妻沼小学校は、どうなるのかなと思ったら、聖天様を使わせていただいて、しかも夜でした。すごかったですね。
鈴木 そうですね。高木実行委員長さんを中心に、まるでコンサートホールのような感じでしたね。
Navi だから、あの石舞台がほぼ真ん中の舞台としてやってましたよね
鈴木 そうですね。
Navi いいんですか。
鈴木 あそこを作ったのは院主様が聖天様で春秋のお祭りを筆頭に法要をさせていただいてから、お坊さんたちがたくさん入ってくるんですけども、そのために作るということで、当初作ったわけであるんですけども、基本的には国宝になる前の修復工事の中で、石の階段がちょっと新しく修復するのには不要になってしまったので、さてどうするかということでせっかくだから一部だけをそういう形で利用しようという形でありますけども、四六時中法要をやるわけではないので、過去にはいろいろな薪能をやったりとか、いろんな行事で近所の皆様方が何か利用したいという形で特に問題なければどうぞということでお貸ししてるという状況だったので、ちょうど150年の式で使ってもらって良かったんじゃないですかね。
Navi そういうお考えなんですね。150周年のときにもう1個びっくりしたのは神輿が入ってきたじゃないですか。お寺に神輿が入ってきて、もう今まで見たことのない風景を見させていただいたんです。あれはいいんですか。
鈴木 お寺と神社は明治時代までは神仏混合でありましたけども、明治政府の発令によりまして、今別になっていますけども、今でも聖天様の本殿に一番近い仁王門の中には神輿が2基あります。夏のお祭りになりますと近くの外神社の御宮司様がいらっしゃいまして、祝詞をあげて、夏祭りがスタートし、そして終わっていくわけでありますので結構なことでありますし、また今度のお祭りもそうですけども春秋のお祭りも、妻沼の神輿会の皆様方が、神輿を掲げて「ワッショイワッショイ」と賑やかにされまして、多分今度も石舞台の上で神輿もご披露されるのではないかなと思います。
Navi そうだったんですか。仁王門のところにお神輿があるんですね
鈴木 そうなんです。
Navi それは知りませんでした。それで神輿が入って、人々が集まってっていうのも、結構ずっとやってたことだったんですね。
鈴木 そうですね。
Navi 150周年の夜に神輿が石舞台の上に上がって、たくさんの人があそこに集まってライトアップされてっていうのを見たときに、何かこの世のものではないものを見たような気がしちゃって、なんてすごい光景なんだろうって思いました。幻想的でしたね。
鈴木 ライトもそうでしたが、煙スモークみたいなものが出てたりしてましたよ。なかなか過去にはない発想だったかもしれませんね。
Navi そうでしたね。そして人々が集まって、私が思ったのは近代的なライティングとスモークだったのですが、やってるのがお神輿だったり、練り込み囃子だったりを見ている人々が集まってるのを見て、何か昔、人々が聖天様に集まって、何かをしていたのを勝手に思い浮かべちゃったんです。そういう人の集まる場所っていうことでよろしいんでしょうか?
鈴木 そうですね。それが本来の姿だと思います。何かをする目的でもあるかもしれませんけども、心のよりどころとして聖天様に伺う。また、観光として伺う。また近くの美味しい長いジャンボ稲荷寿司を買いに伺う。いろいろな考えがあっていいと思いますしいろんな皆様方がそれぞれの考えの中で読んでいただくのが一番聖天様としては本来の姿なのかなと思いますね。
Navi なるほど 最初に「マラソン大会やってもいいですか」ってドキドキしながら聞きに行ったときに「国宝だしお寺だし、そんなことをしていいのかな」って思ったら、全くそういうことではなかったのは、そもそもけた違いに器が大きいと実感した瞬間でした。
鈴木 院主様の方針というか、聖天様が昔からそうなのかもしれませんけども、365日、お寺ですので、もちろんお休みはありませんし、あとは開門とか閉門とかもなくて24時間常にお参りができるというのもそういったことではないかなと思います。あとは聖天様から一番離れた貴惣門のところの外側に「皆与願満足」という文字が書かれておるんですけども、
Navi 皆与願満足とはどんな字を書かれますか?
鈴木 皆与える 願う 満足ですね
Navi 皆に与える願う満足 皆与願満足(かいよがんまんぞく)
鈴木 満足に願いを与えます。まさに次の通りだと思いますけども、これは男性女性おじいちゃんおばあちゃん子供。老若男女など問わず、多くの皆様方いらっしゃると思いますけども、そういった中で大きな願いもあるかもしれませんし、小さな願いもあるかもしれません。そういった願いを、「どうぞお持ちください。聖天様にお願いをすれば必ず叶うと思いますよ。また、自分でも努力しなしなきゃ駄目ですよ。」そういったことを表してるわけですね。
Navi なるほど、私はこれも知らなかったです。妻沼小学校の子供に、聖天様マスターとか教えてるのにこれは知らないなんて、恥ずかしいです。もう一度見に行きたいと思います。ありがとうございます。ラジオ聞いてる方も、気にして、見に行っていただけたらと思います。さて、ここで、ちょっと曲に行きたいと思いますけどね、リクエスト曲ということで、セレブレーションですか?
鈴木 ありがとうございます
Navi 副院主様のセンスがこれでわかる感じですね。クール&ギャングでセレブレーションお届けします。
【曲 セレブレーション クール&ギャンク】

Navi 時刻は12時22分を回りました。AZ熊谷6階FMクマガヤYZコンサルティングスタジオから生放送でお送りしています。梅林堂提供 やわらか熊谷~僕らがつなぐ物語~第28回「妻沼の聖天様」ということで今日は、聖天山副院主の鈴木英秀様に来ていただいてます。よろしくお願いします
鈴木 お願いいたします。
Navi 聖天様では。まだまだいっぱいやらせていただいたことがあって、聖天様マスターっていうのを妻沼小学校で、今もやってるんですけども
鈴木 ありがとうございます。
Navi 学校には総合的な学習の時間があって、これは学校でいろいろテーマをセッティングできて、国宝をテーマにすることは、どこでもできるわけじゃなくて、やっぱり目の前国宝がある妻沼小学校で勉強して、そして子供たちが何も見ないで、ガイドできるようにするっていうのが目標です。
鈴木 ガイドさんがいらっしゃるじゃないですか。ああいうガイドさんを見ていてそうですねガイドさんのあの方々も本当に立派な方々なんですけど、子供たちが、できたらきっと大人になってもね、きっと忘れないだろうなと思って
Navi でも元々妻沼小では聖天様マスターっていうのは、やってたんですよ。ただ実際あの場所に行って、何回もやらせていただいて、それが本当にありがたいなと思っています。申請を出すと、本殿の中に、無料で入れちゃうんですけど、小学生は毎回申請をして、国宝を身近に触れることができる。そして説明をすることができる。ということだったんですけども、どうでしょうね
鈴木 そうですね、話は前後しますけれど、その母体となったのはガイドボランティアさんだと思います。、確か今年で20年やっているようでして、1期生の方々もまだ大勢いらっしゃるようですけれども、現在約35人から40人ぐらいいるようで、手弁当でガイドさんをやって、聖天様や妻沼をアピールしたい。勉強したい、そういったところで始まったようです。ガイドの皆様方は、いわゆる社会ではもうリタイヤした方々ではありますけども、元々先生のように学校の先生あがりや警察官の方やら、いろんな職種の方々がいらっしゃって、中には元宮大工さんもいたようですけども、いろんな観点から聖天様、妻沼を勉強されてきて、観光客の皆様方に、少しでも話を聞いてもらいたいという気持ちが強いです。熊谷市内の多くの小学校の皆様方が、来るわけですが、そこで、ガイドの皆様方が説明してもいいんですけども、そうではなくて、関根校長先生の時代から妻沼小学校の生徒さんがより一層勉強されて、子供たちが何度も何度もよく勉強した中で、「これでいいでしょうか」「あれでいいでしょうか?」とガイドさんにいろいろと質問したりして勉強されて、当日、石原小学校の生徒さんを筆頭に、多くの皆様方に聖天様を、ご披露されて、さぞ大変だったと思いますけれども、聞いている皆様方の満足げな顔は今でも忘れません。
Navi なんかやっぱり小学生も、普段練習してるときより、お客さんがいると全然違いますよね
鈴木 そうですね。
Navi なんか本当に「実の場」として、そして、学校教育の「学習の場」として提供してくださってありがたいと思います。情報が子供たちの心の中に入って、知ってるだけじゃなくて、アウトプットしてそこで、初めて身に付いたのかなって思うのです。それができるのは妻沼小学校だけなのかなって思います。子どもたちは幸せです。
鈴木 人から聞くことをできる子供たちがいっぱいいるかもしれませんけども、人に教えるとなると自分で勉強して自分で把握して、テンポよく話すにはどうしたらいいか、そんなことまで学ぶことができると思います。ガイドさん達ですら1年間勉強して、途中でリタイヤする人もいるぐらいなわけですけども、そういったものを子供たちが、短期で集中して勉強して、ご披露いただいたっていうことは素晴らしいことだと思います。大きくなってからも、内容を忘れずに、また思い出して妻沼にもどって来ていただけるんじゃないかなと思いますね。
Navi そうですよね。行き着くところ妻沼のことをよく知ってれば体に染みついていると思います。「知れば知るほどよく好きになる」っていう言葉がありますが、やっぱり知らなければそういう気持ちが出ないのかなと思っています。
鈴木 学校教育もちろん大切なことだと思いますけども、地元に何があるか、文化、歴史、どういったものがあるのかっていうものは先人が築いたものではありますけども、そういったものを今一度確認して後世に繋げていくのも今ご活躍の子供たちの役目かなと思います。
Navi そんな中でですね、何かまた追い風があるのが、「マンガ斎藤実盛と妻沼聖天山」っていう熊谷市教育委員会が冊子を3月に作り上げましたね。こちらの監修も聖天様でやっていただいてるっていうことですね。これは市史編纂室の蛭間さんっていう方が中心で頑張って?
鈴木 尽力していただきまして、立派なのを作っていただきました。妻沼聖天山の宝、寺宝ですね。
Navi これは、そういう位置づけなんですね。
鈴木 分厚い本はいくらでもあると思いますけども、やはり老若男女わかりやすく説明するということ、噛み砕いて、言葉を選んだりするということは大変なことだと思います。先日も外国の方がいらっしゃいましてそちらのわかりやすい漫画を見まして、とあるアプリで何かダウンロードして翻訳して読んだんですけども、それで解読して、「これなら大丈夫です」ということでヨーロッパの方ですけど、買ってきました。
Navi そうですか?
鈴木 熊谷、埼玉県の皆様はもちろんでございますけど、外国の方にもそう言って興味を持っていただけるものということは確かなものであると思いますね。
Navi それはよいお話を聞きました。やっぱりこれは聖天様のところで買えるのですか?
鈴木 うちも熊谷市から買わしていただいて、定額で売っております。
Navi そうでしたか。もうけはなしということですね。これ500円ですか?
鈴木 そうです。
Navi これをご存知ない方にはぜひ知ってもらいたい。このマンガ、分厚い本よりかなり読みやすいようになってます。以前斎藤実盛公の話は紙芝居等で見せていただいたりしたんですけど、この本の後半、半分から後ろは聖天様の建築、林正清とか、その再建のことについて書いてあって、初めて知ったこともありました。長い間水害とか家事で建物が壊れて大変だったのを何回も何回も再建した話が出て、これはすごく勉強になりました。聖天様を知る上で、国宝になった経緯もうかがい知れる内容で、これはすごいなって思っています。またちょっと前に聖天様で「御開帳」っていうのがありましたね。私も初めてそこに参加したんですけど、
鈴木 平成の最後のときですね
Navi その「御開帳」っていうのは、秘宝が見られるのですよね。
鈴木 秘仏でありまして、御正躰錫杖頭 (みしょうたいしゃくじょうとう)という聖天様自体は秘仏で、住職が拝ませていただくという、御正躰錫杖頭は重要文化財の指定を受けておりまして、そちらを数十年に一度という形でご開帳させていただき、皆様方がご覧いただき、お参りいただくという行事なわけなんです。何年おきなのかというのは正直申しまして決まりがなくて、そのときの住職さんが「よし」ということでされるものです。この間は確か24年ぶりぐらいにさせていただいたと思いますが、次が50年後なのか70年後なのかちょっとわかりません。そういった形でご披露させていただき、皆さんにお詣りいただきました。
Navi 私も当時妻沼小学校にいたのでよくわかっていて、御開帳では真っ先に行かせていただいて見せていただきました。たくさんの人が、並んでいましたね
鈴木 約1週間させていただきましたね。
Navi 錫杖っていう杖をえんむちゃんが持ってるんですよね。あれもわかってきて繋がったんです。これが本当の錫杖なんだって、あと普段はなんか見えないように秘仏に何か被さってるんですよね。
鈴木 そうですね
Navi それを取って見せて、お参りするのが御開帳ということなんですね。
鈴木 そうですね。
Navi それを拝ませていただいて、霊験あらたかというか、何かまたご縁をいただいたかなっていうことを感じています。
鈴木 はい、ありがとうございます
Navi とにかく妻沼小学校に行って、聖天様に参りするようになってから本当にいろんな人のご縁が増えたような気がします。縁結びっていうと本当にいろいろな方と人間関係がひろがった気がするんです。
鈴木 そうですね。聖天様もそうかもしれませんけど、関根校長先生の尽力をいっぱいいただいていると思いますよ。
Navi 朝、子供たちが通学路に中を通らせてもらってるじゃないですか。参道を通って通学してるなんでいいなって思います。
鈴木 全員じゃないですけど、たまにちゃんとお参りしてから学校行く子や、学校帰りにお参りするもいらっしゃいますからね
Navi 私も朝、いろいろお願いしたりとか、子供たちの安全とかを願ったりお祈りしていると心が落ち着くとか自分の気持ちを整える場所になっていました。学校の近くにそういう場所があるっていうのはいいなって思いました。他にも聖天様というといろんなことをやっていると思うんです。私、お手紙いただいて、紹介するのは写経なんです。写経は実際に一度やってみたいと思ってまだやってないんですけれども、あとどんなことをやってますか。
鈴木 そうですね。あとはお勤めの会、朝早い今の時期は4時半からでしょうか?ちょうど明日も15日になりますので、毎月1日15日18日は読踊会というお経を読む会がございます。そちら夏時間、4月から9月までは朝の4時半から、冬時間それ以外の冬時間は5時から寒かろうが暑かろうが、皆様方、きちっとした形でお参りをされるという読踊会というお経を読む会、あともう一つは言う勤行をと言いまして、毎月8日の5時半からおすすめを読む会。それと月末になりますが写経ですね、先ほど先生がおっしゃられた写経2回ほどさせてもらってますけども、これは書道ではありませんでして、心の修行という形で一文字一文字丁寧に今日を書き写させていただくという形の行事などがあるわけです。それが毎月させていただいてるというところですね。
Navi 筆を持っていけばいいわけですね。
鈴木 はい。筆の方もいらっしゃいますし、筆ペンの方もいらっしゃいます。けれどもそんなに堅苦しくなくお越しいただいてぜひ集中していただきたいと思います。集中してしないと字を間違ってしまうことが結構あるわけです。したがいまして日々忙しい時間がいっぱいあると思いますけども、そういったことを全て忘れていただいて、一文字一文字に集中していただくということが写経の本質なのかなと思ってます。
Navi やってみないことにはやっぱりわからないので、ぜひ今年度必ず実現してするように伺いたいと思います。
鈴木 お待ち申し上げます。
Navi これは朝じゃないんですよね。他のものは朝ですよね
鈴木 大体行事は 朝が多いんですけども、写経は夕方3時からの部と6時からの部2回ほどに分けさせてもらってやらしてもらってます
Navi 副院主様はいつも朝早いということですか。
鈴木 読踊会はそういうことでございますけども、朝比較的早いかもしれませんけども朝寝坊をよくしてしまういます。
Navi 本当に日々いろんなことがある中でっていうことでそういう定期的なものっていうのとか不定期なものもたくさんありますよ。
鈴木 そうですね。
Navi お寺っていうとイメージが決まっちゃってるようでお参りするだけっていうイメージですけども、そうじゃないっていうことを 聖天様にはたくさん教えていただいています。そして観光地って言ってしまってはどうなんかなと思うんですけどでも、いろんなところを見て回れる場所もたくさんあるので、私も知り合いには思わず案内したくなる自慢の場所になってると思います。では、ここで曲に行きたいと思います。
鈴木 はい。
Navi すごくポップな感じです。これを皆さんが聞いていただければ副院主様の心の幅の広さがわかると思うんですけど、アースウインド&ファイアーでSeptember届けします。
【曲 セプテンバー アースウインド&ファイヤー】

時刻は12時40分を回りました。梅林堂提供 やわらか熊谷 僕らがつなぐ物語 第28回妻沼の聖天様ということでお話を進めているところです。副院主様いよいよ今週末、大きな行事が待っていますね。
鈴木 そうですね、春のお祭り日です。
Navi どうでしょう副院主様から1番の見どころをちょっと教えていただけたらと思います。
鈴木 1番2番をつけるのもなかなか大変かもしれませんが、やはり華やかさという点ではお稚児さんが出るわけなんですね。お稚児さんたちが綺麗な場所を着て、保護者と同伴ですが、練り歩く姿は見てても何とも心が和むといいますか、微笑ましい感じだなというところで、待ち遠しく思うところです。
Navi この稚児行列っていうのは歓喜院あたりから歩いてくるのですか?
鈴木 そうですね4月18日の1時から歓喜院を出発しまして、国宝の本堂の前まで練り歩くわけですけども、子供たちの無事成長をということと、健康でありますようにますます頑張ってくださいということを願いいます。子ども達は聖天様にお参りをしていただき、このような形で衣装を着て練り歩くという行事ですね。
Navi なるほどラジオで昨日皆様にもちょっとお伝えしたのですが、歓喜院っていうのがその聖天様の本堂の南側ですよね。参道があるんですけども、奥の方にあるのが歓喜院。そこから歩いてくる。お稚児様っていうのは何歳ぐらいの方ですか?
鈴木 一応3歳ぐらいから小学校の低学年ぐらいが対象かと思います。たまに2歳1歳の子もいらっしゃいますけどもほとんどお母さんの抱っこで終わってしまいます。せっかくですから一生懸命頑張って歩けることをおすすめしますね。
Navi これはどうやったらどういう方々が参列できるんですか。決まってるんですか
鈴木 決まりはございません。どなたでも参加できるわけです。けれども今年は、一応締め切りはもう過ぎてしまいました。いくらか余力はあるかなと思いますけども、毎年近くの幼稚園生とか保育園生とかあとは小学校の低学年の方々がお申し込みになるという感じです。
Navi そうだったんですか。決まっていて「あなたがやるんですよ」じゃなくて応募だったんですね。
鈴木 そうでした。広報が下手なものであんまり行き渡っていないっていうのが現状なんですけど
Navi 皆さんいろんなお祭りもどうやって参加していいかっていうのは、よくあることです。来年の春に稚児行列のチャンスがありますね。
鈴木 そうですね。
Navi どのくらいから募集がかかるんですか。
鈴木 募集はもう通年1年ずっと募集はしておるんですが、募集の広告やらポスターがあったわけではなかったので、皆様方には周知徹底ができてなかったんです。ちょっと今回作らせていただいていくらかそういった形で皆様方にご覧いただければなということです。
Navi このチラシ!わかりやすいですね。チラシで誰でもできるということで募集しているということなんですね。なるほど、衣装はどうすればいいのですか?
鈴木 全部うちの方でお貸しいたしますので、下着、靴下、そのあたりだけお持ちいただければ、靴ですね。そのあたりだけお持ちいただければ、全て着付けからお化粧から全部うちの職員さんの方でしてくださいまし

Navi この稚児行列は一生の想い出ですね。ぜひラジオを聞きの方はまず見に行っていただいて、そして参加したいなと思ったら応募するということですね。こちらは聖天様のお守り売り場みたいなところにお願いしに行けば大丈夫ですか?
鈴木 そうなんです。お守り売り場のところで受付が可能です。あとはもう一つはお祭りでございますので、聖天様に喜んでいただく。というのが一番のメインになります。お稚児さんもそうなんですが、やはり我々僧侶を含めた中で、お勤めをさせていただきます。その中で18日は1時半ぐらいからでしょうか?19日は2時半ぐらいからだと思いますけども、大般若という転読の法要をさせていただきます。先ほどのお話もありましたけども石舞台の上で法要をさせていただき、その後、本堂の中で大般若の転読と申しまして経典を、大きく広げさせていただく、そんな作法の中でご説明をさせていただくんですけども、そういったものもさせていただきます。
Navi なるほど。結構たくさんのお坊さんが来るやつですね。
鈴木 そうですね。
Navi 私豆まきをさせていただいた時に見た。あの感じですか?
鈴木 おっしゃる通りあのような形でおすすめさせていただきます。
Navi 私は2月の聖天さまの豆まきで初めて見たんですけれども、この転読っていうんですか、経典をばあっと広げて、僧侶の皆さんが華やかなお祈りをしますね。
鈴木 ストレスが溜まってる人もそれしかなくなるんじゃないかというような勢いでお務めさせていただきます。
Navi 。なかなか私のご説明で伝わるかどうかはわからないのですが、とにかく大きな声で華やかに経典を広げながら、大きな声、音、いろんな音が出ながらってのお祈りですが、普通のお祈りじゃなくて、本当に
華やかな祭りっていう感じがしました。
鈴木 そうですね
Navi そういったものも見られるということで、ちゃんとお参りをしてもらうと霊験あらかたになりそうです。
鈴木 あとは付け祭りという形で、お祭り行事にさらにつけさせていただいて何かをさせていただこうというところから始まったようですけど、地域の祭り実行委員の皆様方によりまして、奉納相撲大会とか奉納剣道大会とか、剣道大会はすでに終わったんですけども、そういった武道、さらにはカラオケだったり、歌謡ショーだったり、あと民謡を流しであったりとか、あとは夕方には妻沼太鼓の皆様方が奉納されるという形で、今日もちょっとチラシを持っていたんですけども、多くの皆様方がいろんな形で関わっていただいて、日々の練習を聖天様に報告という行事で聞きたいです。
Navi これはちゃんと案内があって、こちらオレンジ色っぽいチラシがあります。手づくり市が終わったところでありますが、妻沼は毎週、賑やかですけど、4月18日19日ですね。旧妻沼の学校は、半日です。午後は学校をやっているわけにいかないんです。祭りがあるので、みんな参加するんで休みというふうに決まっております。
鈴木 お待ちいたします。子供たちもたくさん参加して盛り上がるといいなというふうに思っていますけれども。秋はまた全然違うお祭りになるんですよ、火渡り
Navi 火渡りと、狂言とかもやってたのを見てすごいなと思っていました。石舞台は賑やかですね。
鈴木 つけ祭り行事でありますけども、秋田の方になりますけども、本拠地は西馬音内大盆踊りというものもご披露されてらっしゃいます。
Navi なるほど。ということで4月の18、19日妻沼聖天山春季大祭つけ祭りということで、ぜひぜひまた妻沼に皆さん集まっていただいて、またあの境内の案内もありますが、お祈りしていただいて楽しんでいただけるかなと思います。私は聖天様応援隊なので、応援しています。
鈴木 ありがとうございます
Navi というわけであっという間に時間になっちゃうんですけど、もっといろいろまだお話聞きたいことがあったんですけれども、また来ていただけますか。?
鈴木 はい、ありがとうございます。楽しかったです。
Navi 良かったです。今日は聖天山 副院主 鈴木英秀様に来ていただきました。今日はありがとうございました。
鈴木 ありがとうございました。

聖天様の副院主の鈴木英秀さんをゲストに迎えた熊谷ラジオ番組の紹介

⏰月曜日 2025.04.14 12:00 · 52mins

AI要約

要約
この対談は主に妻沼の聖天様についての話題を中心に展開されました。ナビゲータと副住職の鈴木英秀様が、聖天様の歴史、地域との関わり、そして様々な活動について語り合いました。特に、地域の学校との関係性について詳しく話され、妻沼小学校でのマラソン大会の開催や、150周年記念行事での聖天様の協力について言及されました。また、聖天様で行われる春季大祭についても詳しく説明され、稚児行列や法要などの伝統行事の内容が紹介されました。副住職は聖天様が単なる寺院としてだけでなく、地域コミュニティの中心として機能していることを強調し、365日24時間開かれた場所として、様々な人々を受け入れている姿勢について語りました。さらに、定期的な勤行会や写経会などの宗教行事、地域の子供たちの教育活動への協力、観光地としての役割など、聖天様の多面的な機能についても言及されました。対談を通じて、聖天様が持つ歴史的価値と現代における社会的役割の両面が浮き彫りになりました。
Q&A
Q: 副住職は普段どのようなお仕事をされているのですか?
A: 聖天山の副住職として、また妻沼幼稚園の事務長として、この二つの役割で日々活動しています。
Q: 聖天様の「満足」という文字にはどのような意味が込められているのですか?
A: 「皆に与える願う満足」という意味で、多くの人々の様々な願いを受け入れ、必ず叶えられるという思いが込められています。
Q: 春季大祭の稚児行列はどのような方が参加できるのですか?
A: 3歳から小学校低学年までの子供たちが参加でき、通年で募集を行っています。衣装や着付けは全て寺で用意し、参加者は下着と靴下、靴のみ持参すれば良いとのことです。
Q: 聖天様ではどのような定期的な行事が行われていますか?
A: 毎月1日、15日、18日の朝の勤行会(夏期は4時半から、冬期は5時から)、毎月8日の言う勤行、月末の写経会などが定期的に行われています。
行動項目
副住職が聖天様での春季大祭(4月18-19日)の開催を発表。稚児行列や法要などの伝統行事を実施予定。
司会者が聖天様での写経会への参加意向を表明。
副住職が春季大祭の広報活動の強化を提案。より多くの人々に参加機会を知らせる必要性を指摘。
聖天様が地域の学校との連携を継続。写生会や遠足などの教育活動の受け入れを継続予定。
副住職が聖天様の活動をより広く周知するため、チラシやポスターの作成を計画。
春季大祭での大般若転読の法要を実施予定(18日は1時半から、19日は2時半から)。